“ウォーキングをしてる人”と“怪しい人”との違いが明確でないことに常々不安を感じているのは確かだ。
怪しいかどうかは顔で決まるんだろうよ。
実際、イケメンならばストーカー行為も熱烈ラブコールに脳内変換されるんだろ?
はたまた、加齢なニオイを放っていたら、カラオケを歌っただけでセクハラ扱い。
じゃあ、俺の顔つきは何枠に属するのかというのはさておき、ただ、深夜に街灯もないところをただ歩いてるだけだから、ギリギリだとは思う。
なので、怪しいと思われないようにLEDライトを持ち、イヤホンを耳に充てながら歩いている。
反射タスキに至っては怪しいと思われないためにつけろというアイータの指示だ。
もう、どこからどう見てもウォーカー。
俺、ウォーキング用のハーフパンツを黒とグレーの2種類買ったんだわ。
そのグレーの方を穿いた時、妻から『格好が気持ち悪い』と。
いや、正確には合羽と帽子とタスキとグレーパンツの組み合わせが気持ち悪いらしい。
“怪しい”じゃなくて、“気持ち悪い”な。
“ウォーキングをしてる人”か“怪しい人”かではなく、気持ち悪い人。