続・送別会

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突然転勤することになった奴、本当の本当に突然だったようで、『会社に不信感しかない』って。

最後にいろんな言葉を並べてたよ。

 

だけど、一方でこういう見方もあるの。

さっさと泥舟から降りたしあわせ者だと。

それに、不信感を抱かせたのは“会社”ではなく、クズでカスなくせに権力を手にしちゃった上司であって。

戦時下の上官とか憲兵とか、そんな感じでしょ?

天皇陛下だの国家だのと都合よく口にするクズでカスでも『突撃ぃ!』って言われたら負け戦がわかっていて突っ込まなきゃいけないという。

 

転勤することになった奴、『あとのことはよろしく頼む』的に俺に言葉をかけようとしたの。

だけど、俺は頑張るつもりはさらさらないわけだから、『そういうのはいらない』と断った。

そういうのは『よーし、これから頑張らなきゃな』とか思ってるおめでたい奴に言ってあげたらいいと思うの。