夫婦でスーパーへ食材の買い出し。
何やら、イベントでクジを引けるらしい。
抽選所で順番待ちをしていると、俺たちの前の人がカランカランカランって、一等大当たり。
最近流行ってるとかいうらしきコーヒーメーカー。
悔しい気がするけど、箱の中身は何じゃろな方式なので、順番が入れ替わったところで当たったわけでもなく。
おばちゃんよかったね、おめでとうと素直に。
アイータは悔しさと羨ましさを隠して笑ってみせた。
さて、俺たちの順番。
3回引けるらしいが、俺が1回、アイータが2回という割合に。
俺が先に引くと、どん兵衛大当たり。
アイータは2回とも末等の“○円引き”とか印刷されてある紙。
おい、2回も引いておいて何やってんだ!
そんなこんなで駐車場に行くと、さっきの一等を当てたおばちゃんが賞品の大きな段ボールを抱えて。
『いいなぁ』だの、『悔しいね』だの、うるさい。
末等2本のくせに。