さて、以前から刀が欲しかった俺はゲーセンのクレーンゲームでとうとう手に入れたわけだけど。
男のロマンがわからないアイータからは『で、どこに置いておくわけ?』と言われるわけです。
さらには『何に使うわけ?』とも。
修学旅行で木刀を買う中学生と一緒じゃないかぐらいの言われよう。
置き場所もないし、使い道もない。
車に置いといたら職質とかされた時にややこしいだろう。
だけど、俺は欲しかったモノがあるということで満足なのだ。
ほら、テレビでも森三中が早乙女太一の殺陣にシビれたとかいう話をしている。
『早乙女太一じゃないでしょう?』
早乙女太一ではないけど、俺の殺陣に少しはシビれたらどうだ?
棚橋弘至のポーズを決めては『違う』と言われ、刀を抜けば『違う』と言われ。
むしろ、面倒くさいぐらいに思われ。
まったく傾けない。