仕事を納めた俺も名古屋へ向かう。
先に名古屋に行ってる小梅から何度か電話があったが、別に意識もしていなかったはずのパン屋が潰れて悔しいとか、よくわからないけど『悔しい』という報告ばっかり。
父ちゃんがいなくて淋しいのは淋しいようだが、常に芝居じみていてやっぱりよくわからない。
仕事を納めたはずななのに会社で用事を済ませ、その足で名古屋へ。
年末らしく、さっそく渋谷から渋滞を食らうが、快晴のビューティホーフジヤマで気持ちいい。
いたよ、三ちゃん。
“はじめてのおつかれ”での調子づいた様が印象に残っているが、何だかそのまんま小慣れた客さばきで純朴さは少しも感じない。
大盛況で、こんなに食いしん坊なのに買えたもんじゃないので、何も食わずにふたたび走り出す。
新東名と東名の合流からずっと渋滞。
刈谷ハイウェイオアシスまで辿り着き、風呂なんぞに入る。
そして、また走り出す。
名古屋、通り過ぎた。