姪っ子の通う小学校の運動会。
小梅は行く気満々だったが、持て余すと判断したばあちゃんの煽りを受け、自分が卒園した幼稚園の運動会を見に行くことに。
俺は最初から姪っ子の運動会は行かないつもりで、ハマグリ採りを決めていた。
幼稚園に行くってことは、あのプリティ先生に会うってことじゃないか。
今さら俺が方向転換したら、それが目的みたいになっちゃうから、もうハマグリ採るよ。
プリティ先生はともかく、小梅が小学生になった今も幼稚園への思い入れは強く。
あのまま幼稚園児を続けてくれていたらどんなに可愛いことかと。
だけどさ、今の幼稚園は大変らしいですよ。
PTAの役員決めがずいぶん難航したらしいけど、やっぱりDQNはやらない理由は強く主張するくせに、誰かが決めたことにはイチャモンを付けるようで。
それで、あそこン家の車があそこン家に連日停まってたりしたわけね。
会社も幼稚園もDQNに振り回されるのは一緒だわ。
アイツら、道徳心とかは関係なく、『自分は言いたいことを言えるぜ』『やりたいようにやるぜ』が勲章になるほどのバカだからな。