補助輪なしの自転車に挑戦して、その日のうちに乗れるようになった小梅。
だけど、漕ぎ出しは苦手なようで、手助けを求める。
その漕ぎ出しも、昨日の練習では自力で出来たんだ。
父ちゃん、嬉しくて、ホームセンターでスタンドを買って取り付け。
(小梅の自転車は補助輪ありきでスタンドがないのだ)
小梅も“進化”した自転車を見て喜ぶ。
喜ぶ小梅を見て、父ちゃんも喜ぶ。
しあわせ。
そんなしあわせを噛みしめながら出社すると、下期の目標面談。
1時間20分もやってた。
何か、毎回業務から逸れた話になって、よくわからない。
そこにいる俺も“面談用の俺”っぽい。
嘘は言わないけど、本当のことも言わないよね。
悪ふざけが主業務だし。
“本当のバカ”はみんなが思っている奴じゃないことに気付いてる人は少ないと思われるこの部署で、特に主張することなんてあるわけがない。