黄色い声

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自転車に乗るのが楽しくてしょうがない様子の小梅を連れて公園へ。

 

さっそく走り出すと、小学校高学年くらいの女の子の集団が小梅に気付き、ざわつく。

何度か名前を呼び、小梅であることが確認出来ると、キャーキャー言いながら走り寄ってきた。

 

もう、どこへ行っても同じ小学校の誰かに囲まれる。

小梅が認識していない子ですら、寄ってくる。

 

本当に有名人。

名物男。

小学校一の傾奇者。

 

“面白いかどうかだ”なんてテーマを掲げて結婚したせいで、こんなことに。

 

日暮れの公園で自転車を漕ぐ小梅と集団で併走する女の子たち。

ちょっと青春っぽいけど、小梅は我関せず。

知ったこっちゃない感じでペダルを漕ぎ続ける。

こんなに素っ気ないのに、有名人。