予告通り、小梅にチョコレートを渡したい女の子がほかの子を蹴散らして我が家を訪問。
だけど、家の中でどんなやりとりがあったのかは知らない。
ボクちゃんは来る前に家を出てヒトカラだから。
ほら、自分が小さい頃に遊びに行った家に父ちゃんがいると、何か違う感じがしてた記憶があるんだよな。
そういう記憶があるボクちゃんは、『父ちゃんがいてもどうにもならないので失敬』なわけ。
ただ、アイータがコンパで余計な動きを見せる女よろしく、もう一人男の子を呼んでしまったことは知っている。
置かれてる状況は、大人になったらカネを取られるほどのことだというのを小梅が理解せずに己のペースを少しも崩さないであろうことも想像にたやすい。
まず、俺は小梅の親だが、小梅のどこがいいのか、ちっともわからない。