気仙沼からさらに南下して、南三陸の防災庁舎に寄ったあと、よく聞く石巻の大川小学校へ。
静かに川が流れ、裏手に山があり、海のニオイはまったくしない中に校舎があった。
到着して、つい『何でこんなところで…』と口に出た瞬間に号泣した。
涙が…なんてもんじゃない。
本当に声をあげての号泣。
こんなに泣いたのは子供の頃以来だ。
だって、そこに山があるんだよ。
この子たちが死ななきゃいけない理由なんてひとつもないんだ。
校舎を見ると、何の面識もない子供たちの姿が浮かんできて、それがふざけてはしゃいでる小梅の同級生たちの姿と重なって、また泣く。
この子たちには普通の未来があったはずだ。
すべての事象には意味があると思っていたけど、こんなことに意味があってたまるか。
神様なんているもんか。
ただただ、ひたすら泣いた。