東北記Ⅳ

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気仙沼からさらに南下して、南三陸の防災庁舎に寄ったあと、よく聞く石巻の大川小学校へ。

 

静かに川が流れ、裏手に山があり、海のニオイはまったくしない中に校舎があった。

 

到着して、つい『何でこんなところで…』と口に出た瞬間に号泣した。

涙が…なんてもんじゃない。

本当に声をあげての号泣。

こんなに泣いたのは子供の頃以来だ。

 

だって、そこに山があるんだよ。

この子たちが死ななきゃいけない理由なんてひとつもないんだ。

 

校舎を見ると、何の面識もない子供たちの姿が浮かんできて、それがふざけてはしゃいでる小梅の同級生たちの姿と重なって、また泣く。

 

この子たちには普通の未来があったはずだ。

すべての事象には意味があると思っていたけど、こんなことに意味があってたまるか。

神様なんているもんか。

 

ただただ、ひたすら泣いた。