自然界の掟

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この夏、家の庭にある桜の木にオナガという野鳥が巣を作った。

その巣に10羽ぐらい集まって何やら騒いでいるとアイータが言うが、『巣立ちじゃね?』と気にも止めず。

 

その後も様子を見ていたアイータが、『木の枝が【U】の字に見える』というとっても嫌な予感のする言葉を発する。

 

よく見たら、ヘビじゃないですか。

そして、すでに雛が飲み込まれ、口から脚だけが出ている状態。

親鳥たちはただただ悲鳴を上げている。

 

あとで調べたら、巣が襲われた時は仲間が集まって防衛にあたるんだとか。

 

ヘビにはヘビの生活があり、自然の摂理ではあるが、やはり自分の家の庭に雛鳥を飲み込んで腹が膨れているヘビがいるのは気持ち悪い。

 

ここから格闘。

 

物干し竿で引っ掛けたり、突いたりして、どうにか落とす。

捕まえて、ビタンってやって、やっつけた。

 

言っておくが、俺はヘビがチョー嫌いで、子供の頃から触って平気な奴をバカとしか思ったことがない。

 

“闘い”の疲労度って、ものすごい。

仕事から帰ってすぐに、仕事ではひとつも疲れていないのに、えらい疲れた。

 

小梅は雛が襲われているのを見て『かわいそうだよー!』と泣く。

だけど、後に殺されたヘビのことも可哀相だと言い出し、『ぼくはあらそいのないせかいがいいんだ』と、結果的に父ちゃんはヘビ殺しの悪人という位置付け。

 

事後、親鳥は慎重に近付いて、我が子のいなくなった巣を覗いてはキョロキョロする。

何とも悲しい光景。