進研ゼミの“チャレンジ”を頑張ってポイントが貯まっただか何だかで、小梅に釣竿が届いたんだ。
小梅は小さい頃から“自分の”というモノを素直に喜ぶ。
釣りをどれくらい理解してるのかわからないが、リールをグルグルグルグル。
せっかくだから、練習がてらに行ってみるかと溜池へ行く。
基本的に“教わる”というのが嫌いな子だが(遺伝)、やはり“自分の”という意識があるためか、素直に聞き入れ、1~2回の練習ですぐに投げ方とリールの扱いに慣れる。
うん、結局、子供って“自分の意識がどうか”なんだよ。
自転車だってロクに教えてもいないのに、すんなり乗れるようになったしさ。
午後からは友達が家に遊びに来る約束をしてるというので、ほんのさわりだけで今日のところは帰る。
それでも小梅は楽しいって。
思えば、俺も死んだ親父に釣竿の扱い方を教わった記憶があるわ。
小梅が釣竿を手にした時は面倒くさいことになったと思ったけど、いちいち可愛いので、また連れて行ってやるからな。
という感じで親から子に受け継がれていくんだろうよ。