鶴になった父ちゃん

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日付が変わった頃、名古屋の義父が亡くなったとの知らせを受けた。

 

具合はよくなかったが、ただ三連休だからとアイータと小梅を名古屋へ行かせただけなのに、それに合わせたかのように。

遠くに嫁に行ってしまった娘が帰ってきたのを見て安心したのかね。

 

朝、ひとまず出勤して、午後から名古屋へ向かう。

 

夜に到着すると、確かに眠ったまま動かない義父と、寝ようとしてるけど、何だか浮かれて寝ない小梅。

 

小梅はじいちゃんの死を理解してるような、していないような。

 

俺、義父が本当はどういう人なのかを最後までわからなかったなぁ。

 

結婚の許しを得ようとした時は『どうぞ、どうぞ』だったし。

 

本当は近くに住んでる人と一緒になることを望んでいたかもしれないのに、遠く知らない土地に嫁に出すことになって、何だか申し訳なかったね。

 

84年の人生、どうだったんだろう?

しあわせだったならいいけど。