明けましたけど、喪中なのでめでたくはない。
何だかね。
正月に里帰りしたら、部屋から現れて手土産の酒を受け取ると挨拶もそこそこにまた部屋に戻っていく。
それがあたりまえの風景だったけど、そこに遺影があるんだから、やっぱりどこにもいないんでしょうな。
いつもの正月とは誓うけど、義母の作った雑煮を食べる。
名古屋じいちゃんはこの餅が大好きだったんだわ。
自分が親父を亡くした時の経験から言うと、死んで一年はとにかく長い。
桜が咲いても、灼熱の太陽の下でも、巡ってくる季節がすべて“初めて”だから、そりゃ、長い。
話好きなのに話す相手がいなくなってしまった義母のことを考えると、いろいろ不安ですわ。
不安だけど、今日、名古屋を後にする。
名古屋の家でていたらくに生活していると、『このままここにいてもいいかな?』って気にもなるけど、やっぱり働かなきゃいけないんだろうし、何より、名古屋のテレビがイヤです、俺。
絶対基準だと思っているNHKが【1】じゃない時点で、もう。