足利まで行ったのなら、せっかくだから渡良瀬橋へ行こう。
別に森高千里ファンでもないし、“渡良瀬橋”に思い入れがあるわけでもない。
本当にただ“せっかくだから”。
俺たちよりもさらに思い入れのないウチの親とかを残して、アイータと車を降りる。
ボタンを押すと曲が流れるという横断歩道があるが、少し遅れて行った俺はアイータがすでに押したあとに着き、聴き覚えのある部分ではなく、変調のところだけを聴く羽目になる。
丸々流れるらしく、だいぶ前に押されてもなかなか終わらない。
気持ちが悪いので、車に戻り、すぐに“渡良瀬橋”を再生。
この唄、夕日がポイントだと思うんだけど、あしかがフラワーパークでは真夏みたいに晴れていたし、帰路もオレンジ色に染まったのに、渡良瀬橋に寄った時だけ太陽が曇に隠れた。
若い頃、森高千里ファンだったシルゾーに写真と位置を送信。
『おー、凄い』ってだけ返ってきた。
何が凄いのかわからない。