親父と婆さんの十七回忌の法要でお寺へ。
小梅は名古屋じいちゃんの葬式でお坊さんの読経で孫悟空の頭につけてるヤツが閉まったらしく、ちっともおとなしくしていなかったので心配。
俺の従弟の子供たちは小梅と同じ学校に通っているが、ほかの子たちは誰でも小梅に声をかけるのに対して、この子たちはいつも完全にスルー。
他人ならばただの傾奇者として面白いのだろうけど、血縁者となるとそうはいかないんだろう、きっと。
とにかく、親父と婆さんが死んだ時とはあっちもこっちもまったく違う家族構成で、ずいぶんな時間が経ったことは実感する。
そのあとの食事会は、人にまかせておいて『あそこは美味くない』だの何だのと文句を垂れる人間が必ずいる中、開催される。
女たちはいろいろ気をまわして席に座っていられず、大変そうだ。
俺は俺で、ガキ共に唐揚げとかを取られないように、だけど、余裕があるように振る舞うのが大変だ。