初恋の子が小学校の卒業式を待たずに転校していった1983年の2月。
テレビではセーラー服を着て“春なのに”を歌う柏原芳恵の姿。
自身を投影して聴いた初めての歌だったかも知れないなぁ。
そんな柏原芳恵がアルバム発売のイベントで来るというので行って来た。
若いDQNが『誰のイベント?』と警備員に聞く。
『柏原芳恵です』
『誰それ?』
『誰それ?』と言いたいがために聞いただろ、カス。
一曲目、“恋人たちのキャフェテラス”。
二曲目、“カム・フラージュ”。
順調。
このあと、カバーアルバムから、恋唄綴り(堀内孝雄)、旅の宿(吉田拓郎)、RUN(長渕剛)。
RUN?
長渕剛のLIVEに行かない俺が、まさかこんなところで“RUN”を。
最後、“ハロー・グッバイ”。
え?最後?
“春なのに”歌わない。
80年代には毎週ベストテンに出るくらいヒット曲がある人なのに、もったいない。