ショ○ベンを漏らしたズボンをもう一度穿くよりは、どう考えても部屋着として用意したスウェットで過ごした方がいいに決まってるとアイータから諭され、『もっともだ』と受け入れて、仙台の宿をチェックアウト。
石巻へ。
ここはやっぱり日和山公園へ行っておきたい。
車で門脇小学校を通り、津波の爪痕を見る。
俺は一年前にも訪れたが、その時と比べて住宅なんかは建っているものの、流されて基礎部分だけになっている家屋もまだまだ多数。
日和山公園へ向かう坂を登る時には、あの日、ここを必死に駆け登った人たちのことを思う。
快晴の日和山公園に到着。
ふと気付けば小梅の姿がない。
“休憩処”と書かれている茶屋を覗くと、中にしれっと座って『暑いので休憩させてください』なんて言って、ラムネを飲んでいる。
立っているだけでも汗が出てくるが、あの日のここからの映像を見ると雪が降っている。
ここからどんな気持ちで流されていく街を凍えながら見ていたのか、想像もつかない。
がんばろう東北。