シルゾーに“兄弟船”の前奏を聞かせる。
『何?すきま風?』と言う。
『おい、“遠山の金さん”のエンディングはこうだったか?』としか言いようがない。
『鳥羽一郎だろうが』と言うと、『えー?鳥羽一郎って“兄弟船”しか知らないよー』。
『だいたいの人はそうですが?』としか言いようがないし、これが“兄弟船”だ。
話が進まないので、今度は“すきま風”の前奏を聞かせる。
『え?何これ?全然わかんない』
“すきま風”と言い出したのはおまえだろう。
何が言いたいのかというと、掃除のおばちゃんが鳥羽一郎ファンクラブの催しで旅行に行くのだという。
そして、“俺にだけ”土産を買ってきてくれるという予告をして帰った。
ふたたび恋の予感だけど、シルゾーには説明の途中で挫折してしまうから、ただ鳥羽一郎クイズを出しただけというところから先に行かない。