小梅ちゃん、二学期の終業式。
通知表は【C】がなかったと得意気に話す。
小梅ちゃん、ちゃんとやれば【A】だらけになるはずなのに、そうじゃないんだよな。
ウチの子、やれば出来る子なんです。
しかし、今の通知表ってのは先生もその子の良いところを見つけてコメントしてる感じなのな。
昔は悪いところを書かれていた気がするけど。
どっちがいいのかわからないけど、会社にいる連中は“出来ていないのに出来ている体でいる”奴ばっかりだよね。
出来ないことを自覚しないから、ハードルは下がるし、バカ同士でつるんでどうにもならない。
教育って大事だね。
まぁ、そういう教育を受けた世代じゃない奴も社会に出ると自分のバカさ加減を忘れてるから一概には言えないけれども。
とにかく、小梅ちゃんは【C】はなかったわけです。
なので、『【C】があったからサンタさんは来ないんじゃない?』とかイジっても余裕なわけです。
ついでに『学校休んだから来ないんじゃない?』とからかっても、皆勤賞なので自信満々なわけです。
本来ならば誉めるところがたくさんあるけど、『小学生が風邪もひかずに毎日元気に登校するとか、何なん?』とアホの子扱いをしちゃうのは、俺らが受けた教育のせい。