子供の一年一年は常に変化があって。
昨日までああだったものが、今日はこうだ。
大人なんて、出来上がっちゃってからは十年経っても何も変わらない。
だもの、あそこン家の娘だって結婚しちゃう。
え?結婚?
あの時、小学生だったあの娘、夏休みには『宿題終わった?』と聞けば、『…まだ』なんて可愛く答えていたのに、大人が何も変わらない日常を繰り返してるうちに結婚するまで成長した。
だもの、歳もとる。
んで、父親はそこに至るまで、あるいは今後の方向性について何も考えておらず。
先送り番長がただ先送りをしただけで、いつも通り。
あの娘、一昨年ぐらいに久しぶりに会ったけど、いいお嬢さんになってたよ。
環境を考えると、ホント、ミラクル。
父親であるシルゾーはすべて置き去り、すべて置き去られ。