おかしの家

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何か、アイータと小梅が張り切ってる。

 

どうやら、バレンタインのチョコを作るということらしい。

 

父ちゃんは出る幕がないと思うので、二階に。

キミらで好きにやりたまえ。

 

というわけで、ボクちゃんは過程は知らない。

見た時には完成形になってた。

 

“お菓子の家”だわ。

 

『これを大好きなおとうさんに?』と小梅に聞くと、『違う』と言う。

『大好きなのはおかあさん』と。

 

どこの家も、今も昔も、おとうさんとおかあさんの好かれ具合のハードル、違い過ぎませんか?

 

ねぇ?

ねぇ?

 

そんなこんなだけど、結局、父ちゃんも交えて3人でおいしくいただく。

完成形しか知らないボクは、アイータから『母子でお菓子を作ってるところを写真撮ったりしなさいよ』と言われながら。