話しかけたかった

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下級生を無事に連れて行くという責務を放棄してでも、あるいは、時に早く、時に遅く歩いて速度調整して合流するようにしてまで一緒に登校していた6年生の女の子。

 

そんな彼女たちだが、ある時から、別の女の子と話して歩くようになり、今まで一緒に登校していた子は俯いて無言で通り過ぎるというのを繰り返すようになった。

 

卒業間際だというのに喧嘩でもしたんだろうか。

 

そんな状態は何日も続き、いつものように今まで一緒に登校していた子が通り過ぎてから、抜かされた女の子2人がコソコソ話をした。

そして、通り過ぎて前を行く子に『一緒に行こっ』と話しかけ、またいつもの仲良しに戻ったみたい。

 

良かった、良かった。

 

しかし、女の子ってのは無視とかしたら徹底的だね。

解決したのだって、『どうする?許しちゃう?(笑)』みたいな会話をしたであろうことが容易に想像出来る。

きっと、原因だって『iPhone買うとか生意気じゃない?』みたいなことなんだろう。

 

小梅はそんな空気は一切読まずに、ただただひたすらマリオの話。

 

まぁ、自分の子供が男の子で良かったわ。