ウチの母親が洗濯機購入費用の半分を出すとか、アイータがいらないとか、じゃあ、小梅にキックボードを買ってやれとかで、よくわからないけど、一昨日、キックボードを手に入れた小梅ちゃん。
おもちゃ屋の駐車場に着くなり、目をキランとさせて何かを買ってもらえると察した小梅。
そこで、キックボードのほかにベイブレードとかいう、進化型のベイゴマを欲しがる。
小梅はずいぶん前から欲しがっていたらしいが、そういうことを知らない父ちゃんでごめんよ。
洗濯機購入費用をいくらか貰って、キックボードを買ってもずいぶん余るのだから、それぐらい買ってやれ。
軽い気持ちで言ったら、遊ぶための一式を揃えると結構な値段。
でも、もう戻れないので、買う。
小梅は何の記念日でも御褒美でもないのに、欲しいものが手に入り、そりゃ、満足。
あ、キックボード。
かなり鈍臭い小梅だけど、すんなり乗れた。
あまりに楽しそうなので俺もアイータも小梅から奪って乗る。
『返してよー! 』と言う声が響き渡るしあわせな夕暮れ。