小梅もボクもアイータの長い買い物の待ち時間に耐えきれないので、二人でカラオケに行く。
小梅は名古屋のヘンな唄にハマっているらしく、繰り返し歌う。
勘弁してください。
俺は8月に亡くなった彼の惚れ惚れする歌声を思い出し、一度だけ聴いたことのある“大空と大地の中で”を歌ってみたりする。
追悼。
結局、悪ふざけばっかりしていたのに、もう二度と悪ふざけが出来なくなったという現実を再認識する。
そして、『悪ふざけといえば、仕事中にいつもテンパっちゃうスネ夫を見ながら“しょげないでよBaby”を歌っていたなぁ』というのを思い出したので、それも歌ってみる。
この唄の歌詞、小さい子供を残して死んだ彼と家族のことを考えると結構効くわ。
『何でこうなった?』ばっかりが頭を巡る。
一方、小梅はこれでもかと名古屋のヘンな唄をまた歌う。