ふと思うわけよ。
去年の8月に亡くなった彼といつか再会した時、何て言ってくるんだろうと。
俺よりひとつ年下ゆえ、定年も一年遅れるはずだったから、いつも『その最後の一年はこんなバカしかいないところで受けるストレスを一人で食らえ』と言っていたのにいなくなってしまって、結局、俺の方が13年も食らうことになったことに対して。
今も彼の名前は毎日会話のどこかに出てしまうんだ。
毎日変わらずいろんなことを食らい続けている。
食らったことは面白さに変換して報告し合っていたのに、いなくなってしまった今はただ食らうだけ。
そりゃ、名前も出るわ。
やがてふたたび会った時、『ごめん、ごめん』って言うのかな?
『どうだった?』って面白がって笑うのかな?
俺は俺で『冗談じゃねぇよ』とか言うのかな?
あー。
毎日つまらないし、長いね。