昼から小梅の友達が遊びに来た。
子供同士が自転車で出かけるのはとっても不安だが、この春には五年生になる小梅もいつまでも親と一緒というわけにはいかないだろうということで、送り出す。
(小梅もアホだけど、まわりもなかなかなんだもの)
小遣いを持っていくと、財布を手にした小梅。
それからしばらくすると、『どこに行ったんだー!』と間違いなく我が子の叫び声。
そのまま帰ってきた小梅、友達とはぐれたと言う。
どのルートを使ったのかとか、聞いても的を射ないが、どうやら小梅がアイス食べたさで単独行動をした結果らしい。
そして、その前にみんなで寄ったゲームソフト屋でクレーンゲームをやり、¥2000使ってきたと言う。
¥2000?
アホか。
まず、¥2000も持っていったことも知らなかったので、そりゃ、アイータに結構怒られる。
俺は¥2000使ってきたことよりも、食い維持で友達とはぐれた方が気に入らない。
『持ってるおカネ全部使わなくてもよくない?』
『それは俺も出来ないので』
『そうだった…』
残念ながら、そういう男のところに嫁に来たわけだし、そういう男の遺伝子を持った子供を育てているのですよ。