10年経ったのか。
加齢も手伝って、時間の進行する早さが若い頃とは違う。
ついこの前のような気がするけど、10年。
当時小学生だったという子たちが大人になってインタビューを受けているのを見ると、確かに10年経っている。
東北の人たち、どうやって生きてきたんだろう。
10年経っても涙を流しながら当時のことを語る姿が刺さる。
すべての事象には意味があると思っていたけど、意味がわからないよな。
普通に暮らしていただけなのに。
高校一年の夏、気仙沼の学校に合宿で行った俺たち。
何にもない無人駅で降りて一週間を過ごした。
合宿先で束の間の休息で気仙沼港の祭りに行った。
知らない土地で見る打ち上げ花火にいろんなことを思ったなぁ。
震災後に訪れた気仙沼は悲しい景色だった。
今日は快晴。
あの日の空も同じだった。
14時46分までは。