俺の少年が強さの象徴として憧れていたアントニオ猪木が弱っていく。
どんなに鍛えても、どんなに強くても、確実に老いていくという諦めのような感覚。
自分も歳を重ねてみて、どうやら頭の中は何も変わらないのに、身体がそうではない。
老人って、自覚と現状とで差がある感じなんだろうな。
ところで、今でも俺は『やってやるぞ、このやろう』な時は顎を突き出して猪木の顔になるんだ。
それがいちばんみなぎるからね。
少年の頃からアントニオ猪木を見てきて、自然とそうなったわけだけど、女子はどうなんだ?と思ってアイータに聞いてみたら、『ならない』の一言で終わり。
それじゃ闘魂が宿らないだろうが。
写真は1984年、俺が中二の時にはじめて生で見た猪木。