打首獄門

数日前にアイータが犬の散歩に行った時に砂浜でニューヨークの嶋佐みたいな人の頭数を見つけたとLINEメッセージ。

どういうわけだか時々床屋で練習に使う(?)頭が棄ててあったりするんだよ。
なので、それだろうと言ったけど、『でも黒かったし、片目が会った』って。

『じゃあ、生首』と返したら、『それならいいけど怖い』って返ってきた。
それならいいけどの意味がわからないだろ?

それから連日、『見に行った?』と聞いてくるわけ。
とっても面倒くさくさいけど見に行ったよ。

遠目で見たら漁具にしか見えない。
こんなもので騒ぎやがってと思ってさらに近付いたら髪の毛、目。
至近距離で凝視しても生首なのか人形なのか見分けがつかないけど、確かにこっちを見てるし、ニューヨークの嶋佐。
色もミイラ化したといえば合点のいく色。

竹の棒で突いてみたら、コロンって、やっぱり床屋のアレ。
誰かが面白がって置いたんだな、きっと。

離れたところで見ていたアイータには夫が死体を損傷させた犯罪者の誕生のように見えたらしく、『怖い、怖い』と。

それがホンモノの生首だろうが人形だろうが、コロナに感染してるのに動きまわるウチの親の方がよっぽど怖いだろうよ。