続・夏休みの宿題

…つづいた。

宿題の日記提出の際に『毎日書いていない奴は提出させない』と言い出して、提出しかけていた奴はみんな自席に戻った。
俺は毎日書いたので提出しようとしたけど、結局、毎日書いたのはクラスで俺一人。

『本当に毎日か?』『はい』『一日も抜けてないんだろうな?』『はい』で、その場で確認される。
この時点で提出しない奴よりも一日抜けてる可能性のある俺の方がターゲット。
一日でも抜けていたらその場で殴られてたけど、本当に毎日書いてあったのでその場は収まった。

何が言いたいかと言うと、夏休みの宿題なんてそんなものだよということ。
何かといえば殴られていたあの時代でもやってこない奴がそんなにいたんだから、生温い今の時代ならなおさらだろう。

何より、『俺、そんなのやらねぇし』な奴には敵いっこないんだ。
やらなくてもたいしたペナルティはなく、逆にやったことによって“評価”というリスクが生まれるのは何も宿題だけじゃない。
会社だってそうだ。

わざわざ“やらない宣言”をする必要はないけど、小梅にはもう少しズルさと悪ふざけを覚えてほしい。