カリスマ

“カットのみで低料金”の床屋に行ってみた。
自称、人気店だそうで、今度から予約してほしいとのこと。
で、土日はなかなか予約がとれないとも。

聞いてると、彼が語ってるのはうんちくやこだわりではなく、“自分の都合”。
『それは客が決める』ということを“自分側”からばっかり話してる。
大嫌いなタイプだ。
“毒舌”と“言いたいことを言う”の違いがわからないデヴィのように。

そして、よく喋る。

店には矢沢永吉のポスターとタオルがドーンと。
俺、床屋では極力話したくない派なのだが、喋ってるのをただ聞いてるのは苦痛なので、“長渕剛ファン”という個人情報を出してみた。
そしたら、桜島やら“男たちの大和”やらに発展。

俺、そんなに剛の話をしたくない。

この店、夜遅くまでやってるらしいが、『客は平日の夜の方が都合がいいはず』と勝手に決めてる。
夜は2時間も3時間も彼女と電話してるかもしれんじゃん。

客って、腕より何より、居心地で店を選ぶものだとつくづく思った。

っていうか、佐々木健介みたいに仕上げてくれと頼んだ覚えはない。