毎度々々、行ったら帰りたがるくせに、どういうわけだか名古屋行きを楽しみにしている小梅。
朝早くから動き出して自分のバッグにゲームやら妖怪メダルやらを詰め込んで、 早々にスタンバってる。
『まだだよ!』と言ってるのに、何度も靴を履いて玄関を飛び出す勢い。
父ちゃんの言う『名古屋、暑いじゃん』とか、『おとうさん、寂しいよ~』とかは耳に入らない。
高速バスに乗り、無邪気に手を振る小梅。
あのさ、『あーあ、行っちゃった…』のあと、『はいっ』って切り替わるもんなんだよね。
同じような感覚だった遠距離恋愛の頃をちょっとだけ思い出す。
あ、小梅の荷物の中には昨日買ったDSソフトの“妖怪ウォッチ2”も。
何の記念日でもないのに、欲しがってるから買ってやるってのもどうかと思ったけど、やっぱり“旬”ってあるじゃん。
甘やかしすぎ?
多分、名古屋ではゲーム三昧になると思われる。