階段を上がるのが面倒くさかったので、二階にいるアイータに『靴下を投げてくれ』と頼んだ。
しくじる公算が高いが、まぁ、靴下を投げるだけだし、な。
で、アイータの手から放たれた靴下は束になっていなかったようで、もろに空気抵抗を受け、空中で離れ、アイータを中心に左右同じくらいの距離に広がった。
アイータを中心に左右同じくらいの距離に広げ飛ばす競技なら、間違いなく優勝だよ。
そして、左右離れた靴下は一階の庇部分に着地。
描いてるしくじり度合いを大きく超える。
熊手やら何やらで取ろうとしても、取れないんだよ。
一階からは見えないので、二階にいるアイータのアシストが必要なのだが、それも少しも意思の疎通が効かない。
どうにもならないので、釣竿を持って二階に上がり、ベランダからルアーで引っ掛けて釣り上げた。
小梅は大爆笑。
アイータも『魚は釣れないのに上手』とか言う。
あのさ、俺は怒ってます。